夜寝る前に携帯をいじるのが
あたしの日課で。
昨日もいつもと変わらず
いじっていて。
でも何故か、無性に
藍人の事を考えてしまって。
考えないようにと携帯を閉じ
ふとんに潜り込んだ瞬間。
え?
鳴らない筈の音楽。
(藍人だ)
出られなかった。
でも鳴り続ける。
固まる身体。
「もしもし?」
不思議なほど穏やかな声が出た。
「おお。誰かわかる?」
「うん。わかるよ。」
「そっか。あんた今日イベントこやんの?」
「うん。行かん。」
「なんで?」
「寝てた。」
「そっか。」
「暇なん?」
「暇ちゃうけど、話したい事あったし。」
「何?話したいことって。」
「イヤ、別に何もないんやけどさ・・・」
「何それ。」
「わかった!じゃあ。ばいばい。」
「うん。ばいばい。」
鳴り響くツー音。
暫く放心。
蜜に電話。
「嬉しかったの?」
「え?」
「藍ちゃんからかかってきて
嬉しかったの?」
「・・・」
嬉しかったか。
考えもしなかった。
でも、嬉しかった。
こんなにドキドキしてる。
嬉しいに決まってる。
でもね、好きだから
嬉しかったんじゃない。
次に電話をするのは
あたしじゃないって
そう思ってたから。
どれだけ淋しくても
辛くても苦しくても
また話したいと
我慢できなくなるのは
あの子なんだと思いたかった。
そう思って
今まで
頑張ってきたんだから。
そう思わなければ
壊れてしまうと
立ち上がれないと
怖くて、恐くて、コワクテ。
あたしは
報われた。
もう頑張らなくていいんだ。
もう弐度とかかってはこないだろうけど。
もういい。
もういい。
あたしの
ちっぽけなプライドは
守られたのだから。
でもね。
やっぱりあたしは
相当の大馬鹿ヤロウで。
「以心伝心」
と心地好い眠りについたのです。
めでたし、めでたし。
あたしの日課で。
昨日もいつもと変わらず
いじっていて。
でも何故か、無性に
藍人の事を考えてしまって。
考えないようにと携帯を閉じ
ふとんに潜り込んだ瞬間。
え?
鳴らない筈の音楽。
(藍人だ)
出られなかった。
でも鳴り続ける。
固まる身体。
「もしもし?」
不思議なほど穏やかな声が出た。
「おお。誰かわかる?」
「うん。わかるよ。」
「そっか。あんた今日イベントこやんの?」
「うん。行かん。」
「なんで?」
「寝てた。」
「そっか。」
「暇なん?」
「暇ちゃうけど、話したい事あったし。」
「何?話したいことって。」
「イヤ、別に何もないんやけどさ・・・」
「何それ。」
「わかった!じゃあ。ばいばい。」
「うん。ばいばい。」
鳴り響くツー音。
暫く放心。
蜜に電話。
「嬉しかったの?」
「え?」
「藍ちゃんからかかってきて
嬉しかったの?」
「・・・」
嬉しかったか。
考えもしなかった。
でも、嬉しかった。
こんなにドキドキしてる。
嬉しいに決まってる。
でもね、好きだから
嬉しかったんじゃない。
次に電話をするのは
あたしじゃないって
そう思ってたから。
どれだけ淋しくても
辛くても苦しくても
また話したいと
我慢できなくなるのは
あの子なんだと思いたかった。
そう思って
今まで
頑張ってきたんだから。
そう思わなければ
壊れてしまうと
立ち上がれないと
怖くて、恐くて、コワクテ。
あたしは
報われた。
もう頑張らなくていいんだ。
もう弐度とかかってはこないだろうけど。
もういい。
もういい。
あたしの
ちっぽけなプライドは
守られたのだから。
でもね。
やっぱりあたしは
相当の大馬鹿ヤロウで。
「以心伝心」
と心地好い眠りについたのです。
めでたし、めでたし。
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