きたきたきた!
紅い日が。
真っ赤に染まる日が。
紅い液体を見ながら
立ちつくす。
どっと肩の力が抜け、放心。
これであの子とあたしを繋ぐものは
何もかも無くなったのだ。
解放されたのだ。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
でも
悲しかった。
あの子は冷たいというか
恋愛意識がとても薄っぺらで
あたしのほとんどに興味が無かった。
でも、時々。
ほんとに時々やきもちを妬いた。
その瞬間が果てしなく愛しかった。
同じ時間を費やす事はほとんど無く
遠出する事も昼間のデエトも行われず
あたしは不満の塊だった。
なのに、
あの子があたしを見つめた瞬間
あたしの手に触れた瞬間
クチヅケた瞬間
すべてが溶かし出されて、
知らぬ間に心のビーカーは
満たされてしまう。
気付いてなかった。
全く。
あたしは自分で思うより
うんとあの子が好きだった。
依存してたし
すべてが欲しかった。
なのに消えてしまった。
思い出すのは
甘えるあの子の仕草。
車に乗るとあたしの肩に頭を乗せる。
手をつなぐと指先をなぞる。
部屋に入ると1分1秒も離れなかった。
寝転ぶとすぐ後ろから抱き締めて、キス。
ねえ。
あたしのこと好きだった?
キミはお得意の言葉で答えるだろう。
「わからん」
それでもいい。
あたしは好きだった。
でも。
キミの未来だけは
死んでも見たくない。
キミの未来に
あたしは
居ないのだから。
紅い日が。
真っ赤に染まる日が。
紅い液体を見ながら
立ちつくす。
どっと肩の力が抜け、放心。
これであの子とあたしを繋ぐものは
何もかも無くなったのだ。
解放されたのだ。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。
でも
悲しかった。
あの子は冷たいというか
恋愛意識がとても薄っぺらで
あたしのほとんどに興味が無かった。
でも、時々。
ほんとに時々やきもちを妬いた。
その瞬間が果てしなく愛しかった。
同じ時間を費やす事はほとんど無く
遠出する事も昼間のデエトも行われず
あたしは不満の塊だった。
なのに、
あの子があたしを見つめた瞬間
あたしの手に触れた瞬間
クチヅケた瞬間
すべてが溶かし出されて、
知らぬ間に心のビーカーは
満たされてしまう。
気付いてなかった。
全く。
あたしは自分で思うより
うんとあの子が好きだった。
依存してたし
すべてが欲しかった。
なのに消えてしまった。
思い出すのは
甘えるあの子の仕草。
車に乗るとあたしの肩に頭を乗せる。
手をつなぐと指先をなぞる。
部屋に入ると1分1秒も離れなかった。
寝転ぶとすぐ後ろから抱き締めて、キス。
ねえ。
あたしのこと好きだった?
キミはお得意の言葉で答えるだろう。
「わからん」
それでもいい。
あたしは好きだった。
でも。
キミの未来だけは
死んでも見たくない。
キミの未来に
あたしは
居ないのだから。
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