今日仕事が終わって髪を切りに行った。
着替えの途中で何ヶ月ぶりだろう、
香水をつけた。
お気に入りのグリーンティ。
あの子と付き合ってる時は
香水はつけなかった。
始めてひとつになったとき、
首筋をなめたあの子が
「苦い」
そう言ったから。
誰かと付き合うと
香水をつけなくなる。
相手のにおいがわからなくなるから。
ぎゅっと抱き締められて
自分のにおいと
相手のにおいが
ひとつになる瞬間が好きだ。
自分から香りたつ匂いに少し酔う。
ひとりになったんだと思った。
少し髪を短くして。
少し生まれ変われた気がした。
もう5年以上は担当してもらっているOさんと
恋愛について語り合う。
「ねえねえ。」
「はい?」
「ひとりになったときって誰か探したりする?」
「ううん。」
「何してるの?」
「ひとりのときしか出来ない事をめいっぱい楽しむ。」
あまりにも自然に彼女が言ったから
胸の中に風が通りぬけたような感覚。
そっか。
そんな方法もあるんだ。
ひとりなんて虚しい。
ひとりなんて寂しい。
ひとりなんて。
ひとりなんて。
そんなことばかり考えていた自分が
恥ずかしくなった。
美容室を出て、
寒さと清々しさで
気が引き締まった。
帰り道。
ぼーっとMDを流す。
聴き覚えのある曲。
信号で止まる。
ケンカした十字路。
涙が、
勝手にでてきた。
止まらなかった。
寂しいわけじゃないのに。
失ったものは
予想以上に
大きかったのかもしれない。
年の差なんて
関係なかった。
口ではね
「いつか別れるってわかってる」
なんてつよがり。
ほんとは
ずっと
ずっと
ずっと
一緒にいたかった。
てをつないで
ぎゅってだきついて
ほっぺすりよせて
ずっといたかった。
今日も
鳴らない携帯。
もう
きっと
絶対に
鳴らない。
でも、
思い出す。
思い出だけが
あたしに優しい。
10年来の親友、蜜から電話。
昨日も今日もなんて
めずらしい。
「どうしたの?」
「だって心配だったから」
あったかいな。
大事なもの
ここにも
見つけた。
着替えの途中で何ヶ月ぶりだろう、
香水をつけた。
お気に入りのグリーンティ。
あの子と付き合ってる時は
香水はつけなかった。
始めてひとつになったとき、
首筋をなめたあの子が
「苦い」
そう言ったから。
誰かと付き合うと
香水をつけなくなる。
相手のにおいがわからなくなるから。
ぎゅっと抱き締められて
自分のにおいと
相手のにおいが
ひとつになる瞬間が好きだ。
自分から香りたつ匂いに少し酔う。
ひとりになったんだと思った。
少し髪を短くして。
少し生まれ変われた気がした。
もう5年以上は担当してもらっているOさんと
恋愛について語り合う。
「ねえねえ。」
「はい?」
「ひとりになったときって誰か探したりする?」
「ううん。」
「何してるの?」
「ひとりのときしか出来ない事をめいっぱい楽しむ。」
あまりにも自然に彼女が言ったから
胸の中に風が通りぬけたような感覚。
そっか。
そんな方法もあるんだ。
ひとりなんて虚しい。
ひとりなんて寂しい。
ひとりなんて。
ひとりなんて。
そんなことばかり考えていた自分が
恥ずかしくなった。
美容室を出て、
寒さと清々しさで
気が引き締まった。
帰り道。
ぼーっとMDを流す。
聴き覚えのある曲。
信号で止まる。
ケンカした十字路。
涙が、
勝手にでてきた。
止まらなかった。
寂しいわけじゃないのに。
失ったものは
予想以上に
大きかったのかもしれない。
年の差なんて
関係なかった。
口ではね
「いつか別れるってわかってる」
なんてつよがり。
ほんとは
ずっと
ずっと
ずっと
一緒にいたかった。
てをつないで
ぎゅってだきついて
ほっぺすりよせて
ずっといたかった。
今日も
鳴らない携帯。
もう
きっと
絶対に
鳴らない。
でも、
思い出す。
思い出だけが
あたしに優しい。
10年来の親友、蜜から電話。
昨日も今日もなんて
めずらしい。
「どうしたの?」
「だって心配だったから」
あったかいな。
大事なもの
ここにも
見つけた。
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