あたしが大泣きしてるとき
藍人は呆れたり、怒ったり
決してしなかった。
困ったように笑って、焦って。
「もう泣くのをやめろ」なんて
言わなかった。
泣いてる間中、
ずっと困ってた、焦ってた。
その姿を見て
もっともっと
泣けてきた。
もっとひどいやつだったら
呆れて煙草に火をつけるような
イライラをぶつけるようなやつだったら
藍人は違った。
頭でも
手でも
足でも
どこかしら触って
「よしよし」
となだめてた。
泣き止んだものの
ひっくひっくが止まらず
深呼吸で息を整えていると
「こっち見てよ」
と言った。
見れない
「僕は見てるよ」
でも
見れない
ひらひら
何かが動いた
瞬間、
藍人の方を見てしまう
それは藍人の手だった
目が合う
「ほら。見れたじゃん」
藍人の目がすごくキレイで
すぐにそらしてしまった。
いつもそうだ。
その無邪気さと無防備な心で
君はあたしを支配してしまう。
あたしはきっとまだ
殻の中に居て
君のノックを
待つことしかできなくて
強いフリをしているだけなんだ
ひらひら
手を動かして
いつも
サインをだして
あたしがあなたを
見失わないように
藍人は呆れたり、怒ったり
決してしなかった。
困ったように笑って、焦って。
「もう泣くのをやめろ」なんて
言わなかった。
泣いてる間中、
ずっと困ってた、焦ってた。
その姿を見て
もっともっと
泣けてきた。
もっとひどいやつだったら
呆れて煙草に火をつけるような
イライラをぶつけるようなやつだったら
藍人は違った。
頭でも
手でも
足でも
どこかしら触って
「よしよし」
となだめてた。
泣き止んだものの
ひっくひっくが止まらず
深呼吸で息を整えていると
「こっち見てよ」
と言った。
見れない
「僕は見てるよ」
でも
見れない
ひらひら
何かが動いた
瞬間、
藍人の方を見てしまう
それは藍人の手だった
目が合う
「ほら。見れたじゃん」
藍人の目がすごくキレイで
すぐにそらしてしまった。
いつもそうだ。
その無邪気さと無防備な心で
君はあたしを支配してしまう。
あたしはきっとまだ
殻の中に居て
君のノックを
待つことしかできなくて
強いフリをしているだけなんだ
ひらひら
手を動かして
いつも
サインをだして
あたしがあなたを
見失わないように
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